イラン旅行雑感、面白かったこと。
いち旅行者としての感想なので、もしかしたら間違いもあるかもしれません。
その点はご了承ください。

 ↓ ↓



【禁酒について】
イランは完全禁酒国ですが、30年前のイスラム革命以前は
みんな結構飲んでいたようです。

カラッと乾いて暑い国なので、当然ビールが飲みたくなります。
くさび文字の太古の昔からビールやワインを飲んできたのに、
急に飲むなといわれても困ります。

そのためにアルコール抜きのビールが各種用意されています。
アルコール抜きなので小学生の子供も大人たちと一緒に
普通にビールを飲んでいます。

また、密造酒が横行しています。
もちろん警察に見つかったり、体制側の隣人などが密告すれば、
面倒なことになります。

イランでは飲めないと覚悟していましたが、
実は1週間の滞在中に2回飲む機会がありました。


招待された食事会の席で、

「いいものがあるから、そっと裏庭に集まって。」

とささやかれて目立たないように集合すると、アルコール度数55%の
ぶどうの蒸留酒がでかいポリタンクに入っている。
グラッパに似た味と香りで結構いける。

最近は、以前ほどうるさくはないとのことですが、
万が一、警察に踏み込まれたら、すぐに流して捨てるのだとか。

杯を交わす仲間のあいだには、
皆で秘密を共有している時の、あの独特の空気が流れます。

アルコールなしでもかなり盛り上がる人たちなので、
酒が入ると、皆で悪いことをしているんだ、
という高揚感もあいまって、さらに場が盛り上がります。
(先生に隠れて、学校の裏で集まってタバコを吸うようなものです)


もう一回目は紙パックのジュースに
あらかじめ強い酒が仕込んでありました。

一見、普通にジュースを飲んでいる様に見えます。

子供たちは例のノンアルコールビールで乾杯です。




【厳しい服装ルールと掟破り】

テヘラン行きの飛行機が着陸態勢に入ると、
女性の乗客全員が例外なくスカーフを頭にかぶり始めます。
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女性は、イラン国内では、腰まで覆うハーフコートと、
スカーフ着用が法律で義務づけられています。
外国人でも例外はありません。

猛暑の中で、コートを着せられる女性はかわいそうです。
(もちろん好き好んでそのような服装をしている人もいますが。)

風紀をとりしまる警官が
マイクロバスで街を巡回して、違反者を取り締まるのだとか。

イランは校則の厳しい巨大な中学校みたいなものに感じます。

先生に隠れて酒を飲んだり、
冒険して服装規定に触れない程度の違反をしてみたりだとか。

女性のスカーフも以前は前髪を完全に覆っていないと
注意されたようなのですが、
スカーフの位置は毎年少しづつ後退していっているようで、
街では前髪を見せている女性を多く見かけました。

家の中ではスカーフを取り、好きな服を着て、
隠れて酒を飲んだり、政府批判もする。
がんじがらめの生活のなかでも、
国民はささやかな抵抗をして楽しんでいるようです。

ちなみに男性の服装規定は女性ほど厳しくはありませんが、
半ズボンは禁止です。
以前は半そでシャツも禁止だったそうです。



【日本語】

イランでは一回もホテルに泊まりませんでした。
テヘランの香料会社の社員さん宅などに居候しました。

彼は日本で長く生活していたことがあり、日本語ぺらぺら。

車に乗せてあちこちつれまわしてくれたのですが、
われわれに配慮してか、本人が好きなのか、
ずっと日本の歌のCDをかけてくれます。

それが「昭和のベストヒット歌謡曲」みたいなCDで、
氷雨とか天城越えとか、北酒場とか、3年目の浮気だとか。

CDはこれ一枚しかないのでちょっと厳しいです。
これを何度も何度もリピート再生するので、頭の中をメロディが回って離れません。

     ***

滞在した家の近所に日本語を話せる雑貨屋のおじさんがいました。
むかし日本で3年間出稼ぎして、貯まったお金で雑貨屋を開きました。
なんて偉いんでしょう。
商品のジュースをおごってもらいました。

日本ではみんな親切にしてくれた、
味噌ラーメン、ヤキトリがおいしかった、
今日は久しぶりに日本語を話せてうれしかったです、とのこと。




【政治について】

イスラム政権に対する不満がかなりたまってきているようですが、
もちろん現体制が大好きな人もいます。

権益を得ている人もいれば、国に従順なまじめな人もいます。

滞在中は、ちょうど故ホメイニ師がなくなった記念日とのことで、
記念行事が開催されていました。

日本で言うと右翼っぽい人たちの巡礼者が、
イラン全土から、テヘランのホメイニ廟むけて集結します。

多くの人はバスなどで集結しますが、自分に苦行を強いて
偉人の苦労を追体験する伝統があるとのことで、
わざわざ歩いたり走ったりしてテヘランを目指す巡礼団に
たまに出くわしました。
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ご苦労さんなことです。

国民は冷ややかな目でこういった連中を見ているようでした。

(式典参加者を多数動員するため、国は50ドル近くの手当を参加者に
出している、という噂がながれていました。)

軍隊や警察のほかに、「革命防衛隊」という宗教指導者が
組織している熱狂的な若者を集めた民兵組織があります。
黒シャツと丸刈りが彼らのトレードマーク。

こいつらは軍や警察よりもえらくて威張っているそうで、
いきなり車を止めて横柄な態度で車内捜索したりするそうです。

世の中のことがよくわかっていない若造に権力を与えるとたちが悪いです。


【お皿が割れた!】

これはイランの話じゃないのですが、ドバイのレストランで、ガチャーン!とお皿が割れました。

そうすると、みんなが拍手喝さい!
お皿が割れるという、一見不吉なことを、ラッキーなこととして前向きにとらえる。
こういうのいいですね。

日本のレストランで、皿が割れたときに「失礼いたしました!」といわれるあの気まずさ、イヤです。


【ドバイについて】
ドバイは日中は軽く40度を越えて
少し外をあるこうものならすぐ暑くてあたまが沸騰しそうになりますので
人々は、ピカピカのトヨタのタクシーにのって
がんがんクーラーをかけて移動しています。

ちなみにタクシー代は比較的安いのですが、全然つかまらない。
3時間待ちもあるそうです!渋滞もひどい。
ここに住むのなら自家用車必須です。

ドバイはお金持ちの人たちが集まる場所で有名です。
ここでは人工の島をどんどんつくりホテルやモールをつくっています。


【ドバイのスパイス市場】

「スパイス・スーク」にでかけました。

スークとは市場の意味。

さまざまなドライハーブやスパイス、お香用の樹脂が売られています。

あちこちみて、いろいろなグレードのフランキンセンスや
ちょっとかわったお香用の塊(いろいろな樹脂の塊)を購入しました。

スパイスをドバイで扱う業者はイラン人が多く、
商品も多くはイランから輸入されています。

昨年の夏にタイでみた沈香はここ、
中東にきているという話をきいていましたが実際にこの目でみて納得しました。

香りの文化が根付いていてモールにいってもあちこちで
樹脂や沈香の香りがたかれていました。
by sugitacp | 2008-06-12 09:32 | イラン 出張 | Comments(3)
Commented by Oちゃん at 2008-06-14 20:55 x
イランは映画が好きなので前からちょっと興味がありました。
でも服装とかめんどくさそうですね・・・ 
校則の厳しい中学校、は経験済みなのですが、それはそれで、ギリギリの線で違反しない様に工夫するのがたのしかったです。またやりたいとは思いませんが!
Commented by 店長 at 2008-06-19 01:06 x
同行した山口さんがあつくて大変そうでした。
40度近い灼熱の街中でスカーフにハーフコートは大変そうでした。
車に乗るときなどとくに。
私と山口さんのだんなさんは半そでで、すまない気分でいっぱい。。。
Commented by あなご at 2008-06-23 19:08 x
ガクブル、禁酒なのに、こっそり飲んでるなんて書いて!コメイニー親衛隊(黒服)に狙われちゃってもしらないぞ。
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