山の中でワカメを売るおばあちゃん
自宅で仕事をしていたら、下から「ごめんください」と声がする。
知らないおばあさんが、玄関先に立っている。

「ワカメ食べないか? おいしいよ」と言われたので、近所の人かと思ったら、
「ひと束2000円らけも、おメエには二束2500円でええっちゃ」と、きれいに束ねられた塩蔵ワカメを差し出す。
はっきり覚えてないけど、たぶんこんなような言葉を喋ってた。





見たことない顔だし、聞いたことのない言葉をしゃべってるので、どこから来たのか聞いてみた。

「オレ車で来たんだよ。」
「姉妹3人でなあ。佐渡のアイカワっていう所から来た。

佐渡ですか?!

「で、ワカメをうっているの?」

「姉妹三人でなあ、山ん中でワカメ売ってるの。真ん中の人はお嫁さんなんだけどね。オレは85才。
おれたちでワカメとってきて、山ん中で売ってるの。
 ...あんたさん、こんな山の中で暮らしてて大変だねえ。
ワカメ買ってくれない?ひと束2000円らけれどさ、二束2500円でええっちゃ。」



・・・おもしろいから買うことにした。
すごい量なので、ひと束でいいよという。
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「来年も来るからよ、うめえと思ったらな、又こうてくれよ。来年の今時分にまた来るからよ。」
といって去っていった。

2,000円は高いのか安いのかよくわからないけど、面白かったから良しとしよう。
それにしてもすごい量のワカメ。一人で来年まで食べきれるかなあ。

山の中には、行商の文化が残ってるのかねえ。

近所の人に聞いたら、このおばあちゃんは、何十年も昔から毎年やってきてるのだとか。
美味しいのでここのワカメしか食べない人も多いのだとか。

以前は、色んな行商人が来てたそうだけど高齢化でだんだん減っていき、いまではこのワカメおばあちゃんくらいなのだとか。ちょっとさみしいですね。

by sugitacp | 2017-08-26 10:46 | 山里暮らし | Comments(2)
Commented by 新潟市より注文をさせて頂いているものです at 2017-08-26 23:10 x
私の実家がまさに佐渡の相川です!オレ=私で、他も佐渡弁です!あってますよ(^_^)佐渡の相川のワカメは有名です(^_^)!二束でそのお値段は安いと思います!それにしてもそのお年で東京の山奥まで行商に行っているなんてびっくり!船に乗らないと行けないのに!
Commented by sugitacp at 2017-08-26 23:19
とっても印象的な言葉だったので、なんとなく耳に残ってました。同じ話を何度もされてましたしね^_^
もしかしたら、高いものをつかまされてるのかもしれないけど、面白いからまあ良いや、と割り切ってましたが、良心的なお値段だったのですね。まぁそうじゃないと、毎年買ってもらえないでしょうからねー。
来年も、おばあちゃんのワカメ美味しかったよ、と言えると良いなと思います。
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