講座5 活性酸素について - サビない生活術
スキンケア講座のつづきです。 前回までは、
* シミ・シワ・タルミは老化現象ではない。それらは「長年受けてきた肌ダメージ」の蓄積であり、心がけ次第では防げるものです。 そしてその方法は、
 1)過剰なスキンケアをしないこと(洗いすぎ、マッサージしすぎ、保湿ケアのしすぎ)
 2)紫外線に注意すること    ・・・という話でしたね。

今回は最近良く耳にする、活性酸素について。
活性酸素は、しわ、たるみを引き起こすばかりではなく、多くの成人病、老化の原因に深くかかわっているといわれています。90年代に入りニキビにも関係していることが分かりました。




そもそも活性酸素とはなんでしょうか? 
誤解を招く事を恐れずに、一言でめちゃくちゃわかりやすく言うと、
活性酸素とは「酸素の一種で細胞を破壊する物質」のことです。

この活性酸素が体内の組織を攻撃することにより、しわ、たるみ、
そしてさまざまな病気が引き起こされるのです。

どんなときにこの活性酸素が出来るのでしょうか?
体内では主に3つの状況で作られます。 覚えておきましょう。
1) 有害物質により体の「免疫システム」が活性化するとき
2) 強いストレスがあるとき
3) 紫外線に当たったとき

でも、なぜ体を守るはずの免疫システムが、自らの細胞を攻撃するような
活性酸素を作り出すのでしょうか?

実は活性酸素は、体内に侵入してきた細菌などを撃退する
免疫システムで重要な役割を果たしています。
体を守る役目の兵隊(白血球やマクロファージ)が、
外敵を攻撃する際の武器となるのです。

ところが、外敵だけを狙うつもりなのに、流れ弾が関係ないほうに飛んでいってしまい
無害な市民(細胞)まで巻き添えになって傷つけてしまうこともあるのです。
かわいそうですね。  でも外敵を倒すためには仕方がない犠牲なのです。

ただし、外敵が少なければ、こういった戦闘に巻き添えされる被害も最小限に抑えられますが、
余りにも外敵が多いと、体内でしょっちゅう戦闘が繰り広げられ、
無害な細胞たち(内臓や皮膚細胞など)が巻き添えになって死んでいきます。

(実はニキビ痕は細菌が食べて穴が開いたわけではなく、激しい戦闘の結果、
皮膚が活性酸素に侵された痕だったことが90年代に入って分かってきました。)

また、細菌だけでなく、タバコ、多量の飲酒、ある種の食品添加物なども、
体内で解毒される際に活性酸素が作られます。

ストレスも活性酸素の大きな発生源。
ストレスを感じると作られる物質の副産物として
大量の活性酸素が生産されてしまうのです。

紫外線はそれ自身でも有害なのですが、
皮膚内の水分にあたると過酸化水素(要するに活性酸素)を発生させて、
肌のハリと若さを保つコラーゲンやエラスチンを破壊します。

余談ですが、布団を干すと内部の水分に紫外線が当たって
活性酸素が発生することにより布団が殺菌されるらしいです。
ですから、曇りの日でも紫外線は地表に届きますので、
殺菌効果は充分効果があるそうなので、曇りの日でも
布団を干すのは意味があるようです。
ただし、あまりにも活性酸素の流れ弾が体内を飛び交っていては危なくてしょうがないので
これを無毒化するための仕組みもちゃんとあります。

それがスカベンジャー(抗酸化物質)といわれているもの。
活性酸素の攻撃をブロックする性質を持つもので、体内で作り出される抗酸化酵素、
外部から取り入れるもの(ビタミン、ポリフェノールなど)の2種類があります。

じゃあ、抗酸化物質を多く含む食べ物を食べたり、サプリを飲めばいいんだ! 
と思われるかも知れませんが、それほど単純な物ではないようです。

実は抗酸化食材の有効性については、解明されなければならない事がいまだに山積しています。
流行りのコエンザイムQ10ですら、その有効性はよくわかっていないようです。
過剰に摂取された抗酸化物質は、ものによっては有害性が懸念されています。

どんな食品に抗酸化物質が多く含まれているのかは、「みのもんた」さんが詳しいのですが、
まあ、普通にちゃんとした食べ物、要するに私達の祖父母が食べてきたような
家庭で作った質素な和食をきちんとバランスよく食べていれば事足りるようですね。
(実はこれが結構難しいのですが…)

■まとめ
・活性酸素を作らないためには、有害物質、ストレス、紫外線を避ける事。
・作ってしまった活性酸素は抗酸化物質で抑えましょう!
…といいたいのですが、本当の所はよくわかりませんね。


以上、つまらない結論で、今回は終了です。
余り面白くなかったかもしれませんね。


■余談ですが… 
不謹慎かもしれませんが、実は、刑務所は美肌にいいらしいです。
(長く入っていれば)ストレスがなく、直射日光にもあたらず、禁煙・禁酒。
適度な運動が出来、栄養バランスが考えられた健康的な食事が出される。
過剰なスキンケアもできない。 本当かどうかは分かりませんが。

そういえば刑務所で思い出しましたが、昔、日本の化粧品メーカーは
アメリカの刑務所にお金を払って新しい化粧品のパッチテストを
依頼していた時期があったそうです。

これはS堂の重役さんから直接聞いた話ですので、確かな話です。
アメリカの荒くれ囚人達が口紅を塗っている姿、見てみたいです。
by sugitacp | 2006-03-27 23:00 | スキンケア講座 | Comments(3)
Commented by ellie9889 at 2006-04-08 23:58
ミスタ-杉、こんにちは。ellieです。お邪魔します。
ひとつ質問なのですが、今までできたことがないのですが、ここ3週間くらい背中に30個くらいニキビができました。確かに旅行に行ったり、過度の飲酒もありましたが、ここひと月くらい胃腸の調子がひどくて、かの有名なガス×-という、なんとかブロック薬を病院でもらうまでになってしまいました。スカベンジャ-が猛威を振るったのでしょうかねえ?
Commented by sugitacp at 2006-04-11 16:25
背中は皮脂腺が多いのですが、あかすり等を急にやったり、
あわない下着で、物理的に皮脂腺が刺激されたり、
ホルモンバランスが乱れてにきびになる人がいるらしいです。
旅行や胃腸の不調などで体内のバランスが崩れちゃったじゃないでしょうか?

あと、中医薬膳師の奥さんに東洋医学での解釈を聞いて見たら、
ellieさんのケースはよくある話で、
脾胃の疲れ→肺に負担→皮膚のトラブル、と説明できる。
と言ってました。

又、胃酸をブロッカーでとめて食べつづける事はせずに、
むしろいったん食べるのを控えて、胃腸を整えた方が良いのでは
というご意見です。

なつめを入れたおかゆがおすすめとの事ですが、一般家庭になつめなんて置いてませんよね…
Commented by Y嬢 at 2006-05-19 11:05 x
とてもためになる、おもしろい記事ですね。グレープフルーツの写真もキレイ!思わずアロマ欲しくなりました(^^; もぐさの香りも大好きです。
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